大人になったら


この少年はこの景色を思い出すだろうか。

険しい坂を登りきって、またその道を全力でかけていく。
全力でかけていく事の無防備さを羨ましく思ってしまう自分達はいつしか大人になってしまったんだと思う。
この刺すような日差しと、突然やってきた夏にうんざりするような人々の声を、忘れたくないと思った。

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